2007年3月17日松本勤労者福祉センタ−で、
『信州大学がん総合医療センター市民公開講座』と『がん対策に関する地域懇話会』が同時開催されました。
厚生労働相、国立がんセンター、長野県、信州大学医学部附属病院の四つの機関の主催です。
当日は100名を越す方々が参加されており、
ラ・ヴィアン・ローズからも10名ほど参加しました。

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2年前の第1回がん患者大集会で、がん患者から国に対して
『情報は患者の生きる希望です。ぜひ、がん情報センターをつくってください。』と要望しました。
そしてついに、国立がんセンターにがん対策情報センタ−ができました。
今回、国立がんセンター、がん対策情報センターの若尾氏より、
がん対策情報センタ−が行うがん情報サ−ビスについてのお話がありました。
HPでは、がんについて信頼できる、最新の正しい情報をわかりやすく紹介するということでした。
どこの病院にどういう専門医がいて、どういう病気に得意な病院かも検索できるとか。
実際にどのように私達に役に立つか、ぜひHPを活用してみましょう。
(ラヴィアンのHPのリンクのページからもアクセスできます)
がん情報サ−ビス
http://ganjoho.ncc.go.jp

インターネットの環境にない人は、
拠点病院の相談支援センターに、四種類の小冊子が四月から置かれるということです。
ぜひ手に取ってみましょう。

 

次に がん診療連携拠点病院を中心としたがん医療の取り組みについて、
信州大学附属病院のがん総合医療センタ−腫瘍部部長の藤森氏から乳がんの治療についてのお話がありました。

世界の診療ガイドラインと日本の診療ガイドラインが異ならないように、
そして、日本の診療ガイドラインと長野県の診療ガイドラインが異ならないように、
はたまた、病院ごとに?ドクタ−個人ごとに?診療ガイドラインがあるとも聴ききますが、
そんなことがないように(地域格差、病院格差がないように)、
全国どこででも、最低限 診療ガイドラインに沿った標準治療が受けられるようにしていただきたいと、あらためて感じました。

 

今回は、患者、県民の意見、質問の時間も設けられました。
ラヴィアンローズからは、会員からの意見として、3点要望をしてきました。

1.がん情報センターについての要望
拠点病院の相談支援センター(情報センタ−)への要望(患者の要望に答えるがん情報センターであってほしい)

2.緩和医療についての要望
(がんになった時からあるいは、再発転移がわかった時から、緩和医療は始まるというのが緩和医療に対する新しい考え方だと言われるようになりました。。緩和ケアの専門医を育成してほしい。常駐してほしい。緩和ケアの施設によるばらつきがないようにしてほしい。)

3.標準治療のお願い(医療機関の治療格差をなくしてほしい)

これからのがん医療がどうあるべきか?
患者、家族、医療者、行政が、敵対するのではなく、一緒になって考えようとする、いい機会だったと思いました。

これが最初で最後でなく、患者の声が届く機会を何度も設けてほしいと思います。
そして患者の声を反映した医療につなげてほしいと思います。

行政の方も、医療関係者の方も、患者も、家族も、がんになることもあるでしょう。
そして全員が いずれは死を迎えます。
皆さんが『こんな医療だったら安心』と言える医療にしていきましょう!

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<訂正とおわび>
先日までこのペ−ジに書かれておりました下記の内容について、訂正しておわび申しあげます。(3/29)

乳がん治療の移り変わりの話しの中で、乳房切除+大小の胸筋を執ったハルステッドの手術(定形)の説明でした。
『我々も10年前までは、こういう手術が標準でした。今は、早期のがんには温存手術が適応になります。・・・・』
誤:10年前→ 正:20年前